
Autodesk AutoCAD 2024から2027までのバージョンは、AIによる作業効率化やクラウド・プロジェクト管理の統合が大幅に強化された世代です。これら4世代のバージョンはすべて共通のファイル形式(AC1032 / DWG 2018形式)を採用しているため、相互のデータ互換性が維持されています。
各バージョンの主な特徴と進化のプロセスは以下の通りです。
📊 バージョン別の主な特徴と違い
| バージョン | リリース時期 | 主な進化と新機能 | パフォーマンスの特徴 |
|---|---|---|---|
| AutoCAD 2024 | 2023年3月 | ・「スマートブロック」の導入(自動配置) ・マークアップアシストの強化 | クラウド接続時の読み込み速度向上 |
| AutoCAD 2025 | 2024年3月 | ・「Autodesk Assistant(AI)」の初実装 ・スマートブロック(検索・変換)の拡張 | 2Dグラフィックスの安定性向上 |
| AutoCAD 2026 | 2025年3月 | ・AIアシスタントのワークフロー拡大 ・2D/3Dファイルの展開が大幅に高速化 | ファイル起動・展開が最大11倍高速化 |
| AutoCAD 2027 | 2026年3月 | ・自動エラー検出「ジオメトリクリーンアップ」 ・Autodesk Forma(クラウド)との深い統合 | 3D描画・レイアウト切り替えの高速化 |
🔑 バージョン移行における重要ポイント
2027での共同編集の進化(チェックアウト機能)
最新の2027では、クラウド(Forma Data Management)上で同一のDWGファイルをチームで同時に開いている際、特定のエリアだけを「チェックアウト(編集権の確保)」して同時に共同編集する機能が備わりました。
データ互換性(DWGフォーマット)
AutoCAD 2024〜2027はすべて同一のDWGフォーマット(AC1032)を維持しています。そのため、2027で作成した図面をそのまま2024で開くといったやり取りがスムーズに行えます。
2027におけるAPI(アドイン)の非互換性
開発者やカスタマイズアプリ(LISP、ObjectARX、.NETなど)を導入している場合、AutoCAD 2027はバイナリ非互換リリースとなっています。2026以前向けに作られた外部アドインを2027で動かすには、[Visual Studio 2026] を用いた再ビルドや移植作業が必要です。